2008年2月27日水曜日

京都市の教育をの問題点。

先頃、京都市長に当選した門川氏が教育長時代に推進した教育事業に【スチューデントシティ・ファイナンスパーク事業】http://www.edu.city.kyoto.jp/scfp/gaiyou.pdfというのがある。
この事業の特色として、産学公連携による事業推進が謳われ、事業運営への協賛等、企業の参加が不可欠としている。模擬的社会体験を通じた一種の職業体験事業なのだろう。
この事業は、アメリカで行われている教育を真似た物なのだろう。日本においては最先端的教育と角川氏は自慢している。この様な職業体験的教育について、小川由美さんが問題点を見事に本に書いてられるので紹介したい。
「そもそも職業教育は、既存の社会システムを前提にして、その中で役立つスキルを教えることだから、既存体制に疑問を持つことを教えたりはしない。教育の目的が職業教育であれば、既存システムに疑問を持たせるような教育は、それこそ有害無益な知識を植えつけるだけだからである。職業教育が成功して、既存システムの枠の外には目を向けず、枠内で役立つスキルだけを持つ人が増えれば、それはさらにアメリカの社会システムを維持する力になり、これはアメリカ企業社会や政府のみならず、学問界にも強い影響を及ぼすことになる。学者達が権力に近づこうとしたら、権力者のニーズに応えるのが早道だから・・・・。」
即ち、一度権力を握った人々が自らに都合の良い人間教育を通じて、社会システムの固定化をはかる事が好都合だと言うことだ。こんな誤った教育を行ったきた人が庶民の為に働くとは到底思えない。

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