鳩山邦夫法務大臣が、平成15年の鹿児島志布志市の公選法違反事件と平成14年富山県での強姦事件で無罪となった件に関して発言し、、「非常に残念なこと」としたうえで、「(富山の)事件のほうは人違いだから冤罪ということだろうが、(鹿児島の)事件は冤罪と呼ぶべきではないと考えている」と話したという。しかもこの発言は、全国の検事長、検事正を集めた検察長官会同でなされたというのである。この様な人の痛みを全く理解できず、正しい事実認識が出来ない人物が、法務大臣でいて良いはずが無い。辞任にすら認めてはならないしましてや、例の如く「失言」の一言で片付けてはならない。福田首相は即刻この鳩山邦夫法務大臣を罷免すべきである。
当然、富山の事件と鹿児島の事件では共に無罪となったが、全く意味を事にする事件である。富山の事件は、事件そのものは実際に発生しており、真犯人がいたのである。警察、検事、裁判官、弁護士も含めて無実の人を犯人としてしまったまさに「冤罪事件」である。幸いなことは、真犯人が現れて真実が明らかになった事である。杜撰な捜査や、弁護活動など今後この様なことの無き様に詳細な検証と反省、対策が望まれる。
でも、鹿児島の事件は事件そのものが無かったのである。成る程、鳩山邦夫法務大臣が言うように「冤罪」では無いのかもしれない。「冤罪」等と言う生易しいものではないのだ。警察による「捏造冤罪事件」なのである。警察による捏造はこの鹿児島の事件だけでなく他にもあるというから怖ろしい限りである。関係者の厳重な処分が必要だ。
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