2008年2月6日水曜日

経営者として如何なものか!

日本マクドナルドHD、原田泳幸会長兼社長の記事が、6日付け朝日新聞朝刊の出ていた。全文を紹介する。
「店長を管理職とみなし、残業代を支払わなかったのは違法との東京地裁判決について『時間と無関係に結果を出すのが店長の仕事』などと述べ、全面的に反論した。1月28日の判決は、原告の店長について肩書に見合った待遇を受けていない『名ばかりの管理職』との認識を示したが、同社は控訴した。原田社長は『会社の構造的な問題とは考えていないし、無報酬の労働を強いてはいない。店長は今でも管理職で、自身の判断で残業時間を管理できるから【みなし労働】にはあたらない』と、残業代を支払う考えはないとしている。労働基準法では、1日8時間、週40時間の法定労働時間を越える労働には」、残業代の支払いを義務付けているが、管理職には適用されない。外食やコンビニエンスストアなどでは、店長を管理職扱いにするか、残業代を払うかの対応が分かれており、大手チェーンをめぐる判決が注目されていた。」

なんと言う社長なのだ、社員を人間として見ているのだろうか。「時間と無関係に結果を出すのが店長の仕事」とはどういうことなのか。時間無制限に働き続けさすことを是とするのか。店長は機械ではないのだ。更に、判決が指摘しているように、「店長として肩書きに見合った待遇を受けていない」とは、充分な報酬を払っていないと言うことだろう。この社長の言を百歩譲って認めたとしても、充分すぎる報酬が支払われていれば敗訴しなかったはずである。
このことからも、この社長と会社の体質が見て取れる。巷横行している【偽装管理職】そのものと断じざるを得ない。
こういう、順法精神の欠如した拝金主義の経営者がいる限り、従業員の幸せは無いだろう。そして、ホワイトカラーエグゼンプションなど導入されなくって良かったと本当に思う次第だ。

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