「今、どんな時代なのか?」というテーマで、これでいいのか日本に関してお話されました。憲法を護るのに「9条という言葉を使わずに、具体的に伝えよう」と言われた事が、強く心に響きました。具体的に話をすることで人々の心を動かさないといけないと言うことです。その良い例の一つが、一昨年夏の滋賀県知事選挙だと言うのです。この選挙は現職で、自民党、公明党、民主党、相乗り候補と、共産党の推す新人、そして当選された嘉田さんの争いとなりました。当初は皆が現職でしかも主力政党相乗り候補が絶対有利と思われていました。それがものの見事に全県的には無名だった嘉田さんが当選されたのです。
最大の争点は、栗東に新幹線新駅を建設するか否かと言われていますが、決してそれだけではなかったということです。もし、新幹線新駅問題なら共産党候補が当選してもおかしくないでしょう。そこには、嘉田さんの滋賀県を想う具体的な訴えがあったというのです。例えば環境問題として一般的には「琵琶湖に魚がいなくなった。魚を呼び戻そう」と言うところを、「琵琶湖から、たなごやモロコ、びわますがいなくなった。それを呼び戻そう」と訴えられたそうです。そうしたら、ある日おじいさんが「シジミのいなくなった、シジミも入れてくれ」といわれたそうです。その時、これだなと思われ、これならば、それぞれが広がっていくし、深まっていく。この具体性が重要なのです。
‘たなご’を知っている農家のおじいさん、おばあさんに実感として届いた言葉だといえるでしょう。憲法9条を護ろう!平和は大切だ!などなど幾ら叫んでも心には響かないでしょう。また、反動勢力やOO運動の展開、オルグ活動なる言葉を使っては保守層には全く響かないどころか逆に反感を買うだけです。
「9条の話は、9条で語るな」と言われたのには成るほどと思わざるを得ませんでした。「1977年の横浜米軍ファントム機墜落の大惨事」の話をすることこそ憲法9条を考える事だというのです。沖縄でまたしても、米軍による少女暴行事件が発生しました。色々再発防止に取り組まれているのでしょうか悲劇は繰り返されました。究極の再発防止策は、日本から米軍の基地を無くすことです。その為には日米安保のあり方を考え直して貰いたいものです。
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