2008年1月21日月曜日

やはりへんだよ、社会保険庁!

今日の朝日新聞朝刊のTOP記事は、【年金窓口「裏マニュアル」】という驚くべきものである。記事によると、社会保険庁自らの不手際で年金記録をまともに管理できなかった為、年金に対する不信感を国民に抱かせ、その始末と、信頼回復の為に年金記録の統合作業が行われていると思いきや、記録漏れがある可能性が高く早急に記録訂正の必要があるであろう「ねんきん特別便」を受け取った加入者が、社会保険庁の窓口を訪れた際の対応マニュアルがあるという。当然そのマニュアルは社会保険庁が加入者に協力してもらって記録回復する為のものと思うのが普通の感覚ではないのか。ところがそのマニュアルとは、出来るだけ加入者に記憶を思い起こさせず「統合を妨げる」為のものという。
そのマニュアルの内容は◆(受給者が)失念していても事務所サイドから事業所を特定する部分は一切告げない◆最初の一文字を告げて「○から始まりませんか」などの誘導はしない◆○○年~○○年ごろに勤めていませんか、など期間が特定できる誘導はしない◆○○区か△△区のどちらかではなかったですか、など二つに一つの誘導はしない◆「あ行の事業所名」という案内は不可◆「○○市の事業所」と告げるのは不可。という考えられない内容である。
この様な事態を招いた責任は加入者にあるのではない。全面的に社会保険庁にあるのだ。社会保険庁の力だけで解決を図るのが筋であろう。それが無理なので加入者に協力を求めているのだはないのか。全く反省の見られないこの組織は一体何なのだ。
このマニュアル作成を認めた上で、年金相談推進室の山上義雄室長補佐は「他人の記録の可能性があり、ヒントを教えてはいけないことを徹底するために作成した」とコメントしている。よくもこの様なコメントが出来るものだ。反省なき組織に改善期待など出来るものではない。腐りきった精神構造のマニュアル作成者は厳重な処分をすべきである。
全く、宙に浮いた記録や、消えた記録を統合や回復をしようと真剣に取り組まないのなら別組織を立ち上げてでも国家的取り組みをすべきだ。

0 件のコメント: