昨年の7月29日が投票日だった参議院選挙の最大の争点と言われた「消えた年金記録」や「宙に浮いた年金記録」等の一連の年金問題であった。その内「宙に浮いた年金記録」5000万件の該当者特定作業を3月末までに完了し、記録の訂正が行われなければならない。
その第一段階として、社会保険庁がほぼ持ち主を特定した記録に関し、誤りを認め自ら訂正するのでなく「申請主義」の名の下に加入者に記録訂正を行うよう求めている。それが「ねんきん特別便」だと言うのだ。
昨年12月に発送された48万人分は全て「宙に浮いた年金記録」が存在する人だという。当然全員が訂正を申し出るべきものなのだ(本来は社会保険庁で00の様に訂正しました。申し訳ございませんと詫び状を送付すべきもの)しかし、まだ対象者の約3分の1の166,875人しか回答が無いと言う。更に驚くべきはその約85%の141,591人が「記録の訂正の必要は無い」と回答しているというのだ。
どれ程、日本国民はお人好しなのか?自民党を歴史的大敗にまでした怒りは何だったのか。大変分かり難い年金記録のお知らせを送った社会保険庁も社会保険庁だが、ノー天気とも思える国民の反応はどうしたものだろう。
これからも、同じ内容の「ねんきん特別便」が順次確認作業完了者に送り続けられるという。この郵送費や印刷費も全て税金が使われているのだ。こんなやり方は即刻中止し、受け取った加入者が理解できる内容(訂正済み内容と詫び状形式)に変更すべきである。
同時に「記録の訂正の必要は無い」と回答した加入者が、自己責任で記録に問題ないと言っているとして不利益にならないようにすべきである。
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