茨城県土浦市のJR荒川沖駅で起きた、8人殺傷事件で警察がいち早く「問題はなかった。」発言をした。この発言は、県警組織と幹部(キャリア)を守る事だけを意図したものらしい。この茨城県警の発表に対し、警察庁が捜査体制や二次被害防止対策が十分だったかを検証するよう、県警に異例とも言える指示をした。
昨日も書いたが、流石に詳細な検討も全く行わない段階で、しかも死者まで出している事件での問題は無かった発言は不味いと思ったのだろう。しかし警察庁がこの様な発言をしなければ成らないほど明確な失態があったのだろう。
報道されている限りでも、
1・荒川沖に配備されていた8人に凶悪事件担当の刑事がいなかった。
2・それらの警察官は全て私服で制服警官がいなかった。
3・無線機すら携帯せず相互の連絡が出来ない状況だった(事件は一般人の110番通報を受けた本部からの携帯電話連絡で現場が知るお粗末さ)
4・拳銃も携帯していなかった。
5・手配者の写真が2年前のもので、誰一人として容疑者に気付かなかった。
6・容疑者が出頭した派出所は無人だった。
7・容疑者宅周辺などにポスターや看板を設けず市民に警戒を呼びかけなかった。などなど。
少なくとも、無線機を携帯していれば二番目に刺された警察官(軽症と報じられている)が事態を他の警察官にいち早く知らせる事が出来たであろう。そうすれば、ロータリーなどにいた警察官が駆けつけ、最後に刺され亡くなられた被害者と容疑者が遭遇する前に身柄確保出来たかも知れない。
それでも、茨城県警綿引昭捜査一課長は、捜査体制に不備が無かったと強弁している姿勢は許し難い。
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