2008年3月10日月曜日

不毛の論戦に終止符を!

昨日暇だったので(毎日暇だが)ボーっとテレビを見ていた。そこでは、沖縄の集団自決に「旧日本軍の命令」があったか、無かったかをパネリスト達が論じあっていた。
軍の命令など無かったとする人たちは「多くの証言や命令書が無いことを根拠にその事は証明されている。」と言い。命令があったとする人は同じく「多くの証言でその事は証明されている。命令書が無いのは、命令は口頭で行われたのだ。」と主張する。
お互いが全く相手の主張など聞く耳を持たず、自らの主張の正当性を声高に叫んでいるだけだった。

民間人の多くが集団自決で尊い命を落としたのは紛れも無い事実であろう。軍が手榴弾などを手渡したことは自決を迫ったことであり、命令と受け取る事も出来よう。また自決の寸前には軍の命令が無く行われたケースもあるのだろう。即ち、集団自決の全てに直接的軍命があったとも思えず。また逆に全てが民間人の自主的意思によって行われたのでもないのが真相ではないのか。このことを『All or nothing』で罵り合う不毛の議論はいい加減に止めにしてもらいたいものである。
戦前の教育で、命永らえることを恥とし、最後はお国の為に殉じることを是とした結果が齎した悲劇と云えよう。また、集団自決は旧日本軍がいなかった集落では起こっていなかった事実もしっかりと記憶しておかなけらばならない。

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