自民党の稲田朋美衆議院議員が、偏向映画だとして強く試写を求めた【靖国】の試写会が昨日行われ、国会議員やその代理の方々約80名が出席したという。
映画を観た議員の感想が朝日新聞に掲載されている。
稲田朋美衆議院議員のコメント
「政治的の中立な作品かどうかという一点で見た」とした上で「靖国神社が、侵略戦争に国民を駆り立てる装置だったというイデオロギー的メッセージを感じた」
自民党島村宜伸衆議院議員のコメント
「一貫したストーリーを見せるというよりは、様々な場面をつなげた映画。自虐的な歴史観に観客を無理やり引っ張り込むものではなかった。」
民主党横光克彦衆議院議員のコメント
「戦争の悲惨さを考えさせる映画だが、むしろ靖国賛美6割、批判4割という印象を受けた」
映画を観ていないので何とも云い難いが、同じ映画を鑑賞した三人の議員のコメントを聞いても全く違った捉え方をされている。この事からも、何を以って【中立】とするのか、或いは【偏向】とするのかは個人の主観に負うところが多い。
その事実一つをとっても、今回の稲田朋美衆議院議員の事前検閲とも言える行動は権力の表現の自由に対する挑戦であり、許し難い行いである。権力が恣意的に運用できる国民弾圧法が出来る恐ろしさをつい思ってしまう。
稲田朋美衆議院議員のコメントは、映画を観る前から感じている事をそのまま述べただけなのだろう。歪んだ気持ちで物事を見れば全てが歪んで見えるという事である。
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