昨日、殺人事件で指名手配中の容疑者が、警戒中のJR駅前で第二の犯行に及んだ。一人が死亡し、他に警察官1名を含んだ男女7名が重軽傷をおったのである。この事件を最初に知ったのは、昨日のテレビのニュースである。一番違和感を感じたのは、警察の幹部が「このような結果になったことは残念でが、捜査体制は万全であり問題はなかった。」という主旨の発言(メモを取らなかったので正確ではないが)をしていた事である。
この「問題がなかった。」発言は、警察が失態を演じたと思われる事件が起きる度毎に必ず語られる言葉である。
警察は結果責任を問われて然るべき組織である。事件が起きた直後に、何の捜査方法や警備体制に関した詳細な検証が行われる前(検証が行われたとは思えないタイミングなのでこの様に記す)に自らの組織防衛を第一義に考えた発言が繰り返されている。この様な反省なき組織に進歩はないことは前々から指摘している通りである。この事が続く限り何度でも同じ様な失態は繰り返されることだろう。今回、容疑者を逮捕できたのは、警察の手柄でもなんでもない。容疑者自らが逃亡もせず、派出所(無人)に出頭した結果である。JR荒川沖駅の現場を警戒していたのに事件が起こり、しかもここから逃走を許している事は紛れも無い事実である。容疑者が逃亡の意思があれば未だに身柄確保も出来ず、第三の事件が起きていたかもしれないと思う。
何度でも言う、警察は自らの組織を守る事に注力するのではなく、国民の生命財産を守る組織に生まれ変わって欲しいものである。
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