2008年3月17日月曜日

びわ湖ホールは自主運営を目指せ!

朝日新聞夕刊の記事に驚いた。滋賀県大津市にある県立芸術劇場びわ湖ホールが揺れているというのだ。総工費332億円を投じて建設され、まもなく開館10周年を迎える施設である。ハコ物を借金で作って、それを運用するのにまた税金を投入しているのである。文化も大切だが、財政難の滋賀県で福士医療助成金の大幅カットなど、生活に密着したセーフティーネットまで削減の対象になるご時世である。そんな時にオペラの公演を3日間行うのに約1億9500万円かかり、入場収入で賄えるのは2割~3割で、県税から1億円を拠出するなど許せない。
1億円あれば、県が10月から自己負担を2倍に引き上げる乳幼児医療費を逆に無料に出来るというのである。このホールは、財団法人びわ湖ホールが県からの指定管理料と入場収入、官・民からの助成金で運営されており、2007年度の指定管理料が約11億2千万円だという。官が作って、運営を委託するのは良い事だが、その運営の為に税金を投入する事には断固反対である。入場収入などで全てが賄えるように年間の公演計画を立案すべきである。
作るときに甘い計画で、作ることそのものが目的化していたのではないのだろうか。自主運営(一切県からの税金負担なし)出来ないのならば、一刻も早く「売却」など抜本的に考えるべきだ。この件は、嘉田県政に責任があるのではないので大ナタを振るってもらいたい。

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