2007年12月8日土曜日

この国の用語は奇奇怪怪である。

道路特定財源の見直しを巡る政府・与党協議会が7日午前、首相官邸で開かれ、2008年度から10年間、暫定税率による上乗せ課税分を含めて現行の税率を維持することなどで正式に合意した。そもそもガソリン税増税は1974年のことである。財源不足を補う目的で租特法によって「2年間の暫定措置として」増税された。2年後、増税は撤廃されなかった。これが今日も続いており、しかも更に10年間延長すると言うから厭きれてしまう。

【暫定】を辞書で調べると(正式な決定がなされるまで、仮の措置として、とりあえず定めること。)とある。仮の措置を40年以上も続ける異常さは如何なるものか。

反面、橋本首相が言い出し、小渕内閣で実現した定率減税は、家計の税負担を軽減する目的で導入された「恒久的な減税」であったはずである。それが昨年半減され、遂に今年廃止されてしまったのである。

【恒久】を辞書で調べると(ある状態が永く変わらないこと。永久。)とある。

全く逆の意味で使われているではないか。政治家や官僚が使う言葉を理解出来ない。この様な使い方は他にも多々あるのではないだろうか。是非【政治家・官僚・用語辞典】なるものを作ってもらいたいものである。そうしないと審議される法案などを正しく国民が理解することなど覚束ない。

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